当院の特色

【坪井病院リハビリテーションセンターの紹介】

 坪井病院リハビリテーションセンターでは、@慢性閉塞性肺疾患(COPD)や肺結核後遺症、間質性肺炎などの呼吸器疾患を対象とした呼吸リハビリテーション。A肺がん、胃がん、食道がん、大腸がん、乳がん、子宮がんなど様々ながんの手術をサポートする周術期リハビリテーション。B抗がん剤や放射線治療後の食欲不振や筋力・体力低下の予防・回復のためのリハビリテーション。C上肢または下肢リンパ浮腫に対してのリハビリテーション。Dホスピス病棟の患者さんに提供する緩和医療のリハビリテーションなど様々な方に対応しています。全てのなかで、日常生活動作(ADL:歩く、起きる、入浴など)はもちろんのこと、生活の質(QOL:quality of life 生活をしやすくする、個人を尊重した生活)を向上するように努めています。

 チーム医療にも重点を置き、リハビリテーションカンファレンスや回診などへの多職種の参加を通して、医師や看護師、MSW(社会福祉士)らと密接な連携を行なっています。


リハビリテーション施設基準


坪井病院リハビリテーションセンターのスタッフ編成

リハビリテーション医師1名
臨床工学技師1名(非常勤)
理学療法士3名
作業療法士5名
歯科衛生士1名
合計11名で活動しております。


周術期のリハビリテーション

 がんと診断された患者さんのなかで手術が必要とされた方を対象として行なっています。周術期のリハビリテーションの内容として、術前や術後の呼吸指導、排痰指導、下肢静脈血栓予防、起居動作練習、歩行練習やエルゴメータなどの全身調整運動を行ないます。また、可能な限り早期離床を行うことで合併症(肺炎、下肢静脈血栓症)の予防・軽減が行えます。このように、患者さんの早期退院ができるよう早期離床、合併症予防に努めていきます。主に消化器系疾患(胃がん・食道がん・大腸がんなど)、呼吸器疾患(肺がん・気胸・縦隔腫瘍など)、乳がん、婦人科疾患(卵巣がん、子宮がんなど)の患者さんが対象となります。


抗がん剤・放射線治療のリハビリテーション

 抗がん剤治療(化学療法)や放射線治療が行われている期間のリハビリテーションは「回復的リハビリテーション」、そしてこれらの治療が終了した後のリハビリテーションは「維持的リハビリテーション」となります。治療中・治療後の体力低下を予防し、体のだるさ、心理面(抑うつ、不安)を軽減します。

 乳がんの術後や婦人科疾患の放射線後、抗がん剤治療後に浮腫(むくみ)が出現することがあるため、浮腫を軽減するためにリンパドレナージや弾性ストッキングの指導も行なっています。


リンパ浮腫のリハビリテーション

 リンパ浮腫のリハビリテーションの種類としては、リンパドレナージ、圧迫療法、圧迫衣類(弾性ストッキング・弾性スリーブ)、運動療法があります。

 注意してほしい点として、日常生活の注意とスキンケアです。日常生活では出来る限り、重い物をもたないようにし、長時間の立位や正座は出来るだけ避けることが重要です。


緩和的リハビリテーション

積極的な治療を行わない患者さんやホスピス(緩和ケア病棟)の患者さんには「緩和的リハビリテーション」が行われます。がんの進行とともに体力が低下し、日常生活動作も少しずつ低下し、生活の質も低下してしまいます。このような事を少しでも軽減または改善するために、患者さんの希望や意向に添うように基本動作、歩行の安定性の確立、廃用症候群の予防・改善、安全な栄養摂取の手段の確立、在宅準備や疼痛緩和、浮腫の症状緩和、呼吸困難の緩和、心理維持などを目的としています。また、この時期のリハビリテーションはセラピストと患者さんとの信頼関係によるところが大きく、顔を合わせて会話をすることや手を触れるだけでも、患者さんの要望がある限り介入を継続しています。