沿革

昭和45年
9月
がん医療の地域格差を是正するため、がん予防と診断を目的とした坪井診療所を開設
昭和46年
1月

がんの一次予防、二次予防の対がん撲滅のためのがんに対する普及啓発活動開始

  • ・がん、成人病予防に関する活動
  • ・青少年禁煙教育に関する活動
  • ・研修、講演に関する活動
昭和49年
9月
故坪井榮作翁の遺産を基に財団法人慈山会医学研究所を設立し、公益法人の申請を行う
12月
がんに対する正しい知識の普及啓発活動などの事業が認められ、民放第34条の公益法人として、財団法人慈山会医学研究所の設立許可を受ける
(昭和50年1月11日 法人設立)
昭和52年
4月
財団法人慈山会医学研究所付属坪井病院開設(許可病床102床、職員数82名、標榜科目:消化器科、呼吸器科、婦人科、放射線科)
9月
3基準承認(基準看護、基準給食、基準寝具)
昭和53年
5月
増床58床により、許可病床数160床となる
昭和55年
5月
坪井診療所を病院付属とする(合併)
昭和58年
5月
がん化学療法センター新築(152床)
許可病床数312床となる
平成2年
12月
3病棟58床を改造し、緩和ケア病棟(ホスピス)18床の承認
平成4年
4月
左近司光明 院長就任
平成6年
10月
専門病院承認(主として悪性腫瘍、循環器疾患等の患者を入院させる保険医療機関であって高度かつ専門的な医療を行っているもの)
平成8年
4月
坪井榮孝 日本医師会長就任
平成11年
6月
日本医療機能評価機構から一般病院Bの病院機能評価を得る
10月
羽生忠義 院長就任
平成12年
10月
理事長 坪井榮孝 世界医師会長就任
平成14年
4月
坪井診療所を病院付属から財団付属とする
平成15年
5月
外来化学療法室、人間ドック管理室開設病棟再編成により許可病床数244床となる
6月
岩波洋 院長就任
7月
看護体制2対1の承認を得る
8月
地域がん診療拠点病院指定
9月
内視鏡センター開設
平成16年
6月
日本医療機能評価機構から病院機能評価認定(更新)
平成18年
4月
専門病院入院基本料10対1の承認を得る
5月
MRI装置・マルチスライスCT導入する
平成19年
12月
リハビリテーションセンター開設する
病棟再編成により許可病床数240床となる
平成20年
2月
地域がん診療連携拠点病院指定(更新)
平成21年
6月
日本医療機能評価機構から病院機能評価認定(更新)
平成22年
3月
地域がん診療連携拠点病院指定(更新)
平成23年
6月
坪井永保 理事長就任
10月
診療科目を変更する(7教科より13科へ)
平成25年
6月
公益法人制度改革関連3法公布のため、一般財団法人の移行申請を行う(平成25年6月4日申請)
8月
一般財団法人の認可を受ける(平成25年8月28日法人認可)
平成26年
4月
財団法人より一般財団法人慈山会医学研究所となる(平成26年4月1日法人移行登記)
許可病床数を240床から230床とする
6月
坪井診療所閉院
8月
日本医療機能評価機構から病院機能評価認定(更新)
ケアステーションあすなろ開所
平成27年
2月
薬剤師外来開設
3月
地域がん診療拠点病院指定(暫定1年更新)
9月
リンパ浮腫外来開設
平成28年
2月
地域がん診療拠点病院指定(更新)
5月
原口秀司 院長就任
平成30年
1月
間質性肺炎・肺線維症センター開設
令和元年
8月
日本医療機能評価機構から病院機能評価認定(更新)
令和3年
9月
リニアック棟開所
令和5年
10月
杉野圭史 院長就任

一般財団法人慈山会医学研究所の沿革

我が国の死亡原因の1位は「がん」で、その占める割合は年々増加しています。
このような情勢から、国では強力ながん対策を押し進めてきており、全国にがん治療の専門施設を整備してきました。その結果、日本のがん研究や治療の水準は、世界でも一流のものになりました。

しかしながら、このような専門施設は大都市にかたよっており、地方の人々は充分にその恩恵に浴しているとは言えません。一般財団法人慈山会医学研究所は、こうした地域格差をなくすことを目的として、昭和49年(1974年)に設立されました。
財団は、理事長坪井永保の曾祖父に当たる故坪井榮作翁の遺産を基本財産として設立されたもので、その遺徳を偲び院号慈山院に因んで慈山会と命名されました。

さらに理事長の祖父に当たる故坪井永一翁から病院の敷地(7500平方メートル)と運用資金の寄贈を受け、昭和52年(1977年)に102床の付属坪井病院を開設いたしました。

財団設立に先だって昭和45年(1970年)に開設されていた診療所は、名誉理事長の坪井栄孝が国立がんセンターを辞して故郷郡山へ帰って最初に開設したもので、いわば私達の原点ですが、病院開設に伴って昭和55年(1980年)に、坪井病院付属となり、現在では平成14年(2002年)より財団付属診療所となっています。また、昭和58年(1983年)には化学療法センターを建設して312床となり、平成2年(1990年)には、18床のホスピスを開設しました。また、平成15年(2003年)内視鏡センターを開設して244床となり、平成19年(2007年)リハビリテーションセンターを開設して230床となっています。

坪井病院の基本理念は、がん制圧のための社会への奉仕であり、財団設立時に理事としてお迎えした我が国がん学会の長老で、がん集団検診の創始者でもあった故黒川利雄先生の開拓されたがん制圧の道を、絶やすことなく継続していくことです。

これからも、地域医師会の先生方や厚生省をはじめとする関係各機関、ならびに各自治体との協力のもとに、予防啓発、早期発見、集学的治療、ホスピスケア、チーム医療の実践の5本の柱を基礎に、がん制圧を目指し、地域医療の一端を担っていけるよう努力を続けてまいります。