|
●CPAP療法とは
CPAP療法は、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者さんに極めて有効な治療法の一つで、現在では最も多くの患者さんに行われている治療法なのです。
この治療法は何らかの原因で発生する気道閉塞に対して行う対処療法のひとつで、鼻マスクを利用して空気を送り込み、圧力をかけ、気道を閉じないようにするのです。したがって、睡眠時無呼吸症候群の原因に対する根本的な治療ではありませんが、現在では最も有効な治療法と考えられているのです。

●CPAP療法の効果
CPAP療法によって睡眠中に気道が閉じなくなるため、無呼吸や低呼吸による酸素不足は解消され、睡眠の質を向上させることが出来るのです。
また、睡眠時無呼吸症候群がまねく高血圧症や狭心症、心筋梗塞といった循環器の病気など、合併症を予防することもできるのです。
CPAP療法の効果は初めて使った日の翌朝には実感できるようになります。

●さあ始めましょう
すでに、医師からCPAP装置の操作方法や注意点について説明を受けられていると思います。前にも述べましたがこのCPAP療法は、対症療法であるため睡眠時無呼吸症候群の原因がなくならない限り続ける必要があります。
長くCPAP療法を続けるための大切なポイントをあらかじめ確認しておきましょう。

●マスクのサイズ
マスクサイズも顔にあったものを使用することが装着に伴う不快感を軽減させることにつながります。したがって自分に合ったマスクを使用するようにしましょう。

●マスクの装着
CPAP装置から送りこまれる空気の量は、あらかじめ決められた圧力にもよりますが、1分間に20リットル〜60リットルぐらいです。この量は、あなたが息を吸っているときでも吐いているときでも常に送り込まれます。
しかし、この量は気道を陽圧に保つために必要なもので、肺の中に送りこまれる空気の量はその中のほんの一部分なのです。
送りこまれる空気の大部分は、マスク近くの穴や排気用の弁から出ていきます。
マスクを強く締め、空気が漏れないようにするとかえって漏れを増やすばかりか、痛みによって長時間の装着に耐えられなくなることも少なくありません。
マスクの装着は、とても大切なポイントです。マスク表面が顔に均等にあたるようにし、自発呼吸時で漏れない程度に軽く顔にフィットするぐらいがいいのです。

●CPAPの設定圧
CPAPの圧は、精密な検査をもとに決定されたものです。
あらかじめ決められたこの圧は、あなたの病状にあった適切な圧力なのです。自分勝手に変更すると逆効果となることもあり、決して変えないようにしましょう。
しかし、病状や体重の変化によってCPAPの圧を変更しなくてはならない場合もあります。
もし、設定された圧で不快感などを感じるようになったときは、早めに医師に相談するようにしましょう。

●昼寝の時でも使用して下さい。
CPAP療法は睡眠とともにおこる体の酸素の不足も防ぐ効果があります。
治療を開始する前には昼寝といっても、寝ている間の酸素不足が生じますから、CPAPの治療は行うべきでしょう。また、旅行など外出先でも使用することが肝心です。

●副作用ってあるの
このCPAP療法が閉塞型睡眠時無呼吸症候群の治療として最も多く用いられる理由の一つは、その効果が明らかに期待できることはもちろんですが、副作用が極めて少ないこともあげられます。
しかし、マスクの装着が悪い場合には、顔に接した部分がただれたり、鼻炎をおこしたり、のどが乾燥したりして、これがCPAP療法の継続を妨げてしまうこともあるのです。また、風邪などから気道に炎症がおこった場合にも、CPAP療法ができなくなってしまう場合があります。
そんな場合には無理をしてCPAP療法を行なわず、一旦治療を中止して早めに医師に相談しましょう。
|