当院の特色

看護部長あいさつ

地域の皆様とともに

看護部長 清水千世

清水千世

 昭和53年の秋、就職説明会の場で拝聴した病院の理念に感銘を受け、卒業と同時に迷うことなく坪井病院に就職をした日のことをよく思い出します。看護学生時代に東北本線の車窓から仰ぎ見た白亜の病院は、いまだに出張の帰りなど丘の上のその姿を見るとホッとし、安堵の思いで帰路に就きます。
 入職を目前にし、外から見ていた坪井病院は「がんの専門病院」ということもあり、理念である予防啓発、早期発見、集学的治療は理解できても、はたして患者さんやご家族は「がん」と銘打った病院においでになるのだろうか、坪井病院に入院したら「がん」と知られてしまうのではないか、患者さんやご家族はどんな思いで療養しているのだろうかと看護の現場に入ることに不安がなかったわけではありません。
 治療病棟、外来、訪問看護、ホスピスと働く場所は変わっても、闘病中の皆さんは常に希望を持ち前向きに療養生活を送っておられました。そんな患者さんやご家族のお姿、そして一緒に働く仲間達に支えられ今日まで仕事が続けられたことに深く感謝いたします。

 当院の看護部の目標は「患者さんの思いを大切にする」を理念にがん専門病院の看護師として地域の皆さまに質の高いがん看護を提供することにあります。
 それは、当院が開設をしたときから脈々と受け継がれているものであり、看護部のトップが変わっても普遍的なものであります。
 坪井永保理事長のもと、がん専門病院としての機能だけでなく、生活習慣病、肺気腫や喘息などの慢性呼吸器疾患、そしてがんのリハビリテーションと坪井病院はその役割をさらに大きく広げ、地域に住む皆様の健康に寄与すべくあり方を変化させました。これは、当院だけでなく地域にとっても大変、益のあることだと思います。

 ケア(看護)の本質はその相互性にあると言われます。それは私たちが一方的に患者さんやご家族のケアをするだけでなく、「坪井病院の看護師はやさしいね」「坪井病院に来て本当によかった」と言っていただけることで、医療者自身が育ち、成長するということです。もちろん良い評価だけではありません。「対応が悪い」「もう少し改善して欲しい」などお叱りの言葉、ご忌憚のないご意見も遠慮せずいただければ嬉しく思います。そして、一人でも多くの患者さんにお越しいただき、どの部署の職員とも笑顔で対応できる開かれた病院作りを願っています。育てて下さるのは皆様です。どうぞ、私たちと一緒に坪井病院を大きく育ててください。

 外来や病棟の廊下で見かけたときは、なんでも結構です。お声をかけて下さい。微力ではございますが、皆さまに愛され、地域に求められる看護の役割に十分応えていけるよう全力を尽くして職務を全うする所存でございます。今後ともご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。